教員 採用試験

私立の教員採用試験

私立の教員の採用は、公立校のように教育委員会の教員採用試験を受けるシステムとは全く異なります。

方法としては「採用希望の都道府県自治体の私学協会の適性検査を受け、学校側からのコンタクトを待つ(都道府県によっては未実施。検査を受けて即採用というわけではありません)」
「新聞などの公募を探して募集し、採用試験を受ける」「学校関係者の紹介」「大学の就職課(教職課程)で情報を探す」など、全く違う上に、自分が自主的にアクションを起こさなければまったく情報がつかめないことがわかります。
また、私立学校の教員は一つの学校だけで授業を担当する事が少なく、様々な学校を掛け持ちする教員も多いそうです。
私立の学校に就職したい場合は、様々な方面に採用試験に関する情報収集のアンテナを立てておく必要がありそうです。

 

日本人学校の採用試験

日本人学校はアメリカ、イギリスを始めとしたたくさんの国にありますが、日本人学校に教員として赴任するには、まず教員免許を取得して日本国内の小学校もしくは中学校に3年以上の勤務経験を持つことが必要となります。このとき、海外の日本人学校は小学部と中学部が併設されていることが多い為、両方の免許を取得しておくと都合が良くなるかもしれません。
方法としては「現地の公募に募集、採用試験による採用」「選考試験を受けて採用」の二種類がありますが、大体のケースは選考試験を受けるものかと思われます。
毎年4月になると文部科学省から各教育委員会に向けて日本人学校への派遣教育推薦依頼が来るので、もし派遣を希望する場合は校長などに申し出て、「在外教育施設派遣教員選考調査書」と履歴書を提出し、教育委員会に申し込みます(推薦がないとこの先の選考試験に進めません)
選考試験は「自治体(論文、面接)」「県(面接)」「文科省(調査票記入、面接)」の三段階で行われ、それぞれの試験に合格したもののみ次に進めるという仕組みになっています。自治体の選考をパスすると、健康診断書の提出義務があるそうです(外国でも問題なく生活ができるかどうかの判断基準です)。
派遣が決まって行き先が決定すると準備をしなければいけないのですが、若干の手当てはつくものの引越しの費用はほぼ自腹な上、持参金として100〜300万円を用意する必要があります(金額は派遣される国によって変わってきます)
ちなみに、給料は派遣中「研修」扱いになるので基本給や教職調整手当て、期末手当(ボーナス1回)はつきますが、通勤・住居手当・勤勉手当などはつきません。全体でだいたい現在の給料の80%程度にまで減少します。
派遣時期は大体5年。お金も手間も色々かかりますが、何をしたいのかをしっかり見定めて決めていきたいものですね。

 

養護教員の採用試験

養護教員の採用試験は、一般に受ける教員採用試験とは異なります。
内容としては試験は1次と2次に分かれていて2次は筆記(一般教養・教職教養・専門分野)、集団面接で2次は自治体によって異なりますが面接、模擬授業や実技(蘇生法や応急処置について等)があるそうです。筆記試験問題に関しては、Vectorなどでも試験問題がフリーソフトとして配布されているので、そちらを見てもいいですね。
養護教員は基本的に1校にひとりなので、高校の統廃合や少子化が進んでいる現在は競争率が上がって採用は厳しくなっています。
それでも諦めない!と考えている人は非常勤の養護教諭からスタートするのも手段かもしれませんね。

 

臨時教員の採用試験

臨時採用教員、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。学校などで正規の職員に欠員(理由として産休・育休などが多いです)が出た場合に雇用される教員のことです。この場合、教員採用試験の合否は問われないようです。
この臨時採用教員にはどうやってなれるかというと、まずは教員免許が必要です。この場合では、小学校、中学校、高等学校、特別支援学級、養護の中の希望の職種の普通免許状が必要になります。
免許を取得できたら、各市町村の指定する教育委員会(どの自治体がどの教育委員会に提出するかは、ホームページを見るとわかります)に「教育委員会指定の申し込み用の書類」「履歴書」を提出して、臨時採用職員リストに名前を載せてもらいますが、ここからは連絡が来るまではとにかく待ちになります(登録されたからといって、すぐに仕事があるわけではありません)
なお、この臨時採用は、経験の浅い(教育実習のみの方など)は非常勤講師として雇用されることが多く、授業経験のある方は常勤講師として雇ってもらいやすいということです。
非常勤講師の場合は、授業のコマ数で給料が決まってくる為、生活するには苦しいのでアルバイトも必要かもしれません。
当然、臨時採用教員から正規教員にステップアップすることは十分可能ですが、指導時間などもあり採用試験の勉強にはあまり手をかけられないのが実情です。しかし、実地の経験は本当に自分の為になるものばかりなので、決して回り道にはならないはずですよ!

 

小学校の教員採用試験

小学校の教員採用試験は難しいといいますが、それはおそらく小学校の試験内容が単なる記述式の試験だけではなく、音楽(歌唱や楽器演奏等)やスポーツ全般まで、指導要領にのっとった方式で試験中に披露しなければいけません。
現在は音楽専門の教員や体育専門の教員もいますが、やはり全ての授業の担任という立場上そういった科目も子供の見本になる程度に習得しなければいけないのでしょうね。
それでも、やる気があれば音楽もどうにかなるものです。ピアノに全く触ったことのなかった人も、ピアノを弾く友人の指導でそれなりに弾けるようになりますし、音痴もやろうと思えば修正可能です。
一番いけないのは、「こんな採用試験はできない!」と諦めることですよ。